共創工学部の学び
learning in the faculty of
transdisciplinary engineering
共創を実現する
5つの力
five abilities for achieving
transdisciplinary collaboration
分野ごとに最先端の技術を極めることで豊かな生活の実現に寄与してきた工学。
一方でこれからは、生活者の多様性を考慮し、社会の持続性を実現することが求められます。
そのためには専門的な知識(専門知)に加え、次の4つの能力が重要だと考えます。
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発見力
社会的な課題を発見する力
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発想力
解決策を考案する力
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デザイン力
解決策を具現化する力
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対話力
社会との対話によって
普及させる力
共創工学部共通科目common subjects
共創能力を磨く、
学部独自の共通科目
共創工学部では、人間環境工学科、文化情報工学科それぞれの専門科目に加え、共創工学部独自の共通科目が設けられています。
2つの学科の学生が同じ場に集い、工学と人文学・社会科学の知を協働させることで、
5つの力を磨くと共に、共創能力の基盤を1年次からステップアップで身につけることができます。
大きく社会を変えるには、漸進的なイノベーションに代わってデザイン思考と呼ばれる思考法が求められます。
さらに共創工学部では、ロジックモデルによって目的を達成するまでの論理的な因果関係を考察し、
アウトプット(成果物)とアウトカム(価値や変化)を分けて思考する力を身につけることを重視したカリキュラムを構築しています。
インターンシップは、主に夏期休暇期間において集中的に80 時間以上(2 週間程度)の期間での実施を予定。
自身の長所を発見しつつ、社会での職務実践を通じて、専門知を活かすための発見力、発想力、デザイン力、対話力を磨き、社会で知識を活用するための経験を積むことができます。
Life Innovation by Design & Engineering Education(LIDEE)は、ワークショップ型教育で、
異なる学年の学生が混じり合ってグループワークを行うほか、企業や各方面の専門家らを招き、ともに社会の課題を設定。
企業メンバーもディスカッションチームに参加し、専門家レクチャー、現地見学などを行いアイデア発想の実践を行います。
データサイエンスやAI、IoT、スマートフォンアプリ制作など、幅広い分野の標準言語であるPython。
いま、このスキルをもつ人材が学術の世界のみならず社会のさまざまな分野において求められています。
本科目ではPythonの基本構文を理解し、演習を通じて実践的なプログラミング能力を身につけます。
学びの特徴features of learning
人間環境工学科Human-centered
Engineering
人間環境工学は、「人間領域」「マテリアル領域」「環境領域」の3つの工学専門領域で構成されています。人間環境工学科では、社会科学を用いて持続的・包摂的な社会の在り方からスタートし、上記の互いに関連しあう工学諸分野を協働し、データに基づくデータサイエンス、デザイン思考、設計や生産を行い、「共創」して社会課題の解決につなげる力を養います。
人間領域
人間の活動そのものを直接的に工学技術による支援対象とし、人間工学、健康科学、生体医工学、生物学、人体と自然人類学などに広がります。
マテリアル領域
工学設計を材料の面から支援強化する領域で、生活にかかわる機能性繊維材料や、人に触れる医薬にも利用されるバイオマテリアルなどが対象です。
環境領域
インテリア、住宅、建築の計画と設計、建物の歴史と保存、都市気候、都市デザイン、エネルギーとグリーンインフラ、水環境や資源循環などを扱います。
理系基礎科目から徐々に難易度の高い発展科目を学ぶピラミッド型カリキュラムと、学生の主体的な学びや多様なニーズに対応したネットワーク型カリキュラムをハイブリッドしたカリキュラム構成。
文化情報工学科Humanities data
Engineering
文化情報工学は、人文学とデータサイエンス、工学の3つの学問領域を基礎として、それらを協働させ、発展させることで人文知と工学知の2つの専門知を深めます。文化情報工学科では、人文学の資料・データの具体的な研究・応用の事例やデータの処理方法などについて学修。卒業研究では、人文学と工学を結びつけた作品(モノやコト)の作成を通じて、専門知に基づく実践力を養います。
人文情報学
人間の文化と社会に関する知識や考え方(人文学)を学び、歴史、地理、思想、言語、文学、芸術などの諸分野の多様な資料を、デジタル技術によって収集・加工し、データサイエンスの手法を応用して多角的に解析します。
情報工学
人文学の資料やデータを可視化・実装したり、新たな作品・表現を作り出すために、データ工学、統計学、コンピュータ工学、応用数理、プログラミングなどを学びます。
データサイエンス
現実世界の人・モノ・事象に対し、「どのようにして」データを収集・整理・貯蔵するか、また、「どのような」モデルがデータに適合するかを、統計分析、機械学習、データマイニングなどを通して学びます。
共創工学共通科目によって工学のデザイン思考やプロセスを、基礎科目、発展科目によって、人文学、データサイエンス、情報工学の専門知とそれを協働する知識・技能を修得。これらの基盤のうえに、共創工学応用科目によって、実践力を育成。本学の特色である複数プログラム選択履修制度において他学科・他学部の副・学際プログラムを選択して履修すれば、人文学や情報科学の専門知を高めることも可能。
資格・就職・進路qualifications
取得できる資格
人間環境工学科
一級建築士受験資格/二級建築士受験資格/
木造建築士受験資格/
学芸員/社会調査士
文化情報工学科
学芸員/地域調査士/GIS学術士/社会調査士
想定される就職先・進路
企業(開発・研究職、企画職、情報通信コンサルティング、建設、化学工業、電気機械、インフラ、運輸、不動産、金融・保険、流通・サービス、新聞・放送・出版、教育・文化、製造など)、官公庁、大学院
共創工学部から進学が想定される
大学院専攻課程
※人間環境工学科を卒業する際に学士(工学)が授与されます。文化情報工学科を卒業する際に学士(文化情報工学)が授与されます。