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カリキュラム概要

2024年6月14日更新

文化情報工学科のカリキュラムでは、人文学とデータサイエンス、情報工学の3つの学問領域を基礎として、それらを協働させ、発展させます。特に、データサイエンス、情報工学との協働を活かして、人文学に関わるデジタルデータの生成と収集から、加工、解析および可視化するまでの一連の能力を、学年の進行にあわせて段階的に習熟していきます。また、社会とのつながりを意識させるデザイン系科目をあわせて履修することで、人文知と工学知の2つの専門知をトランスディシプリナリー(共創的)に深めます。最終年次に取り組む卒業研究では、人文学と工学の結びついたモノやコトをつくることを通じて、専門知に基づく応用力・実践力を養います。これにより、新しい文化や価値を創造し、社会で実践する力を身につけます。

文化情報工学科のカリキュラムを構成する科目

文化情報工学科のカリキュラムを構成する科目は、学習の発展段階に応じて、次の科目群に分けられます。
なお、開講科目の一覧は、こちらのリーフレットをご覧ください。本学の複数プログラム選択履修制度との関係については、次の項目をご覧ください。
カリキュラム

1. 共創工学 共通科目

共創工学部の2学科の学生が共に履修する、学部の共通科目です。共創工学の理念や方法を理解し、イノベーションの基本的なプロセスを学びます。
共創工学総論、デザイン思考とロジックモデル、共創デザインPBL(LIDEE演習)などの科目からなります。

2. 文化情報工学基礎科目

文化情報工学科の共通科目、および人文学、データサイエンス、情報工学の各分野における基礎的内容の科目からなります。

学科共通科目
1年次の前期に、文化情報工学総論と文化情報工学基礎演習を履修します。
文化情報工学総論は、学科の全教員がオムニバス形式で担当し、文化情報工学・人文情報学の各領域をわかりやすく概観する講義です。文化情報工学基礎演習は、文化情報工学の研究に活用できる情報工学の基礎的な技術を実践的に学ぶ演習形式の授業です。

人文学系科目
人文学(一部の社会科学を含む)の諸領域の概観・資料・研究動向について学びます。哲学、倫理学、歴史学、地理学、文学、言語学、社会学、教育学、舞踊学、音楽学、美術史などに関する科目から選択して履修します。主に1・2年次に履修します。

データサイエンス系科目
データサイエンスに関する必修科目を履修し、データサイエンスの基礎的なスキルを身に付けます。5つの科目(データサイエンス(基礎)、データサイエンス(中級)、データサイエンス(上級)、機械学習、データマイニング)があり、1年次後期から3年次後期にかけて履修し、段階的にスキルアップしていきます。

情報工学系科目
文化情報工学の基礎となる工学の技術を学ぶために、情報工学の科目を履修します。データ工学、コンピュータ工学、応用数理に関する科目が開講されます。情報工学系科目のうち3科目(インターネット工学、文化情報デザイン工学、データベース工学)は必修です。

3. 文化情報工学発展科目

人文学とデータサイエンスが協働する人文情報学の専門科目、および情報工学の発展的内容の科目からなります。主に3年次以降で履修します。

人文情報学系科目
人文情報学は「デジタル・ヒューマニティーズ」とも呼ばれており、人文学の資料や対象をデータサイエンスの技術を用いて研究する分野です。人文情報学の6つの領域(思想情報学、歴史情報学、地理情報学、言語情報学、文化情報学、芸術情報学)から2つの領域を選択し、選んだ領域の講義と演習の科目をあわせて履修します。3年次の選択必修科目です。

情報工学系科目
情報工学系の基礎科目で学んだ内容をベースにしながら、情報工学各領域の発展的内容の科目を履修します。コンピュータグラフィックス、コンピュータビジョンといった画像情報処理に関する科目を含みます。

4. 共創工学 応用科目

4年次に履修する科目で、卒業研究の科目とそれに関連した演習科目からなります。
卒業研究は、文化情報工学科における学びの集大成です。研究テーマに関わる実験・実習・資料の収集・加工を行い、得られたデータや資料を分析し、卒業論文または作品を完成します。


複数プログラム選択履修制度との関係について

文化情報工学科では、本学の複数プログラム選択履修制度に基づき、第1のプログラム(必要単位数54単位)として「文化情報工学主プログラム」を履修します(必修)。第2のプログラム(必要単位数20単位)は、文系から理系にわたり、17のプログラムから選択して履修します。

文化情報工学の学習を深めたい場合には、第2のプログラムに「文化情報工学強化プログラム」を選択します。強化プログラムにのみ含まれている科目もありますが、選択科目の多くは、主プログラムと強化プログラムの兼用の科目です。主プログラムの修了要件として履修しなかった科目を、強化プログラムにおいて履修するかたちで学習を深めていきます。

一方、第2のプログラムとしてその他の分野のプログラムを選択し、その分野の学びを文化情報工学の内容と協働させていきたい場合には、文系から理系にわたり16の選択肢があります。
情報工学以外の工学分野を深く勉強したい場合は、共創工学部人間環境工学科の「人間環境工学学際プログラム」を選択できます。情報に関してより深く勉強したい場合は、理学部情報科学科の「情報科学副プログラム」を選択できます。また、人文学(一部社会科学を含む)をより深く勉強したい場合は、文教育学部および生活科学部人間生活学科生活文化学講座が開設する14の副プログラム・学際プログラムから、自分の関心、勉強したい分野に応じて選択して履修できます。

○選択できる副プログラム・学際プログラム 

共創工学部
 人間環境工学 学際プログラム
理学部
 情報科学 副プログラム
文教育学部
 哲学・倫理学・美術史 副プログラム
 比較歴史学 副プログラム
 地理環境学 副プログラム
 日本語・日本文学 副プログラム
 中国語圏言語文化 副プログラム
 英語圏言語文化 副プログラム
 仏語圏言語文化 副プログラム
 日本語教育 副プログラム
 社会学 副プログラム
 舞踊教育学 副プログラム
 音楽表現 副プログラム
 教育科学・子ども学 学際プログラム
 グローバル文化学 学際プログラム
生活科学部
 生活文化学 副プログラム
 

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